【9】日中間の歴史認識問題−koba’s memo

普段中国人との会話の中で触れがたい「歴史に関する問題」について…
尖閣の領土問題の次に来るのが「南京大虐殺」の問題かな。
※あくまで僕個人の考えをまとめるために書くものです。

正直、僕は中国に留学に来るまで「南京大虐殺」、この単語しか知らなかった。たぶん、僕が高校生の時、あまり真面目に授業聞いてなかったからか…それとも、そもそもそこまで徹底された教育を受けなかったのか…定かではないんだけど。

大学に入ってから初めて中国・中国人に触れた自分はそこから中国にハマり、「日中友好」を何気なく掲げ、「隣国仲良くするに理由なんて必要ない」と思って日中交流の活動に没頭し続けてきた。でも、2年間ずーっと政治的、歴史的問題を避け続けているなーと頭では分かってた。

そして、この夏休み70日間の中国旅行の際に南京に行くことを決めた。そして、南京にいくなら…↓↓↓

侵華日軍南京大虐殺遭難同胞紀念館!ここは是非行くべきだろう!と思い至った次第

300,000人!が強調されてますねー。まぁ、僕もこの人数に関しての真偽についてはよく分からん。でも、少なくとも日本軍はその時期、上海や無錫、南京などに侵略し、たくさんの犠牲者を出した。よく「残酷な、残忍な」とか形容されるけど、まぁここは敢えて形容詞は使わない。数多くの犠牲者を出したという事実は認めざるをえないし、僕もそういう歴史は事実あったのだ、と認識している。ただ認識として大きく異なるのは、日本は第二次世界大戦アメリカにやられた!中国は日本に勝利した!と認識している点かな…。それ故に、日本人の南京大虐殺に対する関心は決して高いとは言えない気がする。アメリカ人にとっての広島・長崎への原爆投下とよく似た構図なのだろうか…と勝手に解釈している自分は浅博かな?

「前事不忘、後事之師」→過去のことを忘れず、後々の戒めとする。
本当にこれに尽きると思います。
アメリカが日本へ落とした原爆についてだってそうでしょう。

まぁ、なんかすごーく感覚的だけど、僕がこれからも日中友好!と呼びかけていく上で、中国人がどのように「南京大虐殺」を「認識」しているのか、理解しようと努めることは義務なんだろうと感じたね。だって、僕がこの紀念館を訪れた日、上の写真のようにたくさんの中国人がここを訪れているのだから。それに日本に留学してる中国人の友達も昔行ったことあるって言ってたし。それに、この施設は教育機関の教育基地としても指定されているみたいだし。残念ながら日本人全体的に見てこのような想いを持った人が多いかといえば、答えは「否」だろうけど。でも、僕は理解しようと努めたいし、その姿勢を中国人に示したい。別に罪を今さら償うとかじゃなくて。全ては「前事不忘、後事之師」に行きつくのかと。


こうやっていろいろ考えたことをざーーーっと書きだしてみたけど、やはりまだまだ知らないことがたくさんで、日本に帰ってからまた日本語でいろんな文章読まなくちゃいけないなー…道程は長いなー…理解に努めなくちゃなー…と思ってる。

逆に一部中国人は、「日本人は南京大虐殺の事実を認めない!」とか頭ごなしに言うのはやめて欲しい。たしかに名古屋の河村なんとかの無責任な発言にはイラッときたけど、日本人だって1億2千万いるわけで、うち中国人の認識を理解しようと努めている人から南京大虐殺という事件が何なのかよく分かってない人までいろいろな日本人がいること、その現象が何故生まれているのかを冷静に見てほしいな、と思う。


以上、まとめ終了。